ねこの森へ帰る

なくした夢にもどっています

「誰でも必ず○○できる13の方法」が誰でも必ず書ける13の方法

・13個の項目で書く 「13の方法」だったら必ず13項目書きましょう。読者は間違いを探すのが大好きです。「1024の方法と言ってるのに1023項目しかないのはなぜですか?」とかメールしてくる奴は必ずいます。数も数えられない人間の言っていることなんて信じる…

ドラえもん短歌と歌人・仁尾智について

9月3日はドラえもんの誕生日。この本*1が出てもう4年になるのか……。 ドラえもん短歌作者: 枡野浩一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (43件) を見る この本の中の仁尾智(にお・さと…

漢字成り立ち物語・その1 「肛」

ある月の明るい夜のこと。 一人の旅人が、したたかに酔って歩いていた。 さきほどまで飲んでいた酒場の店主は、無理をせずもう今日はここに泊まっていけ、と忠告したのだが、酔って気が大きくなっていた旅人は強引に店を飛び出てしまったのだ。 気持ちのよい…

中京大中京について

「中京大中京」は「なだいなだ」や「とうじ魔とうじ」とよく似た構造をしている。なんだか文字数に無駄がある感じがするのだ。ハッシュを使ってすっきりと圧縮してしまえばいいのに、と言いたくなる。 そう思って調べてみると、「渋谷区渋谷」とか「板橋区板…

カーテンと空気と清き一票

昼夜を問わず私の家をのぞき見している男がいる。プライバシー侵害もはなはだしい。 もちろんカーテンはちゃんと取り付けている。十分にぶあつい遮光カーテンだ。 しかし、やつは、カーテンの内側にいる私にさえそれと気づくほどの強烈な眼力で、遮光カーテ…

昔の原稿から

僕にも昔、父がいた。 父はラグビーが好きだった。高校時代にラグビーをやっていたというけれど、そして、時々強かったようなことを僕に吹聴していたけれど、本当のことはわからない。僕に着実に伝わってしまった遺伝的形質から分析するに、補欠と球拾いの境…

結構多くの人が「ファブリーズ」のことを「パブリーズ」だと思っている

結構多くの人が「ファブリーズ」のことを「パブリーズ」だと思っていることが判明。google:パブリーズ 日本語の「は」の音は、その昔「ふぁ」〜「ぱ」当たりの音で発音されていたそうなので、先祖返りだと思って納得することにした。ちなみにスペルはfebreze…

ダンディとつぶやきと講談と落語

芸人の間では、ダンディ坂野さんは「師匠」と、つぶやきシローさんは「先生」と呼ばれているそうだ。 どちらも「昔ブレークしたピン芸人」というカテゴリにくくられていて、僕ら素人から見る限りは、どちらも同じような「ショボさ」を売る芸風であるようにも…

いぬざる20首

●不自然な愛のボールを追いかける缶コーヒーは微量の駝鳥 ●美しい太陽風からあふれ出す秋の木陰に隠された沼 ●まっすぐなお茶へ託そう 密林はやさしい愛をたどってゆけば ●球体は流れの角度 燃えさかる草食獣が広がる星座 ●不自然な男の蝉を集めたらかかとの…

文字が一文字消える手品

隣の人に「『私蔵化権*1』って漢字で書くと何文字?」って聞いてみましょう。「四文字」という答えは、返ってきません。 *1:こんな熟語はありません。念のため。

同一下着着用実験の失敗

日本人宇宙飛行士、2ヶ月に渡る同一下着着用実験に成功 http://www.technobahn.com/news/200907291201 の輝かしい報道の陰で、国際宇宙ステーションはいま、大変な危機に見舞われている。 国際宇宙ステーションのトイレから汚水が流出、1日がかりで修理 http…

お気に入りとプロパティ

「これからは、ブックマークは『お気に入り』と呼ぶこととします」……大学時代、Windows95を初めて見た時の衝撃は今も忘れない。マイクロソフトの、あの高らかな宣言に、私は眩暈を覚えた。「お気に入り」! 「お気に入り」だと! あの頃の私は精液の香りをぷ…

ササキ先生取材旅行中につき((もちろん、泥酔→げろ→布団の上で目覚める→記憶がない! 記憶がないよ! ママン、僕の記憶をどこに隠したの!→ひどい宿酔い→モーニング小げろ→自己嫌悪、という小さな旅である。))、本日は過去の作品でお楽しみ下さい。

<妄想>ミスドでこれを書いてる(2004-03-31 02:55) 人生は箱入りチョコレートに似ている。食べてみないと中身はわからない。……それはともかくドーナッツはプロレスの技に似ている。 「……さぁて、大仁田厚、ザ・グレート・サスケをロープに振った! 出たっ!…

悪とは

子どもの頃「悪の組織は毎回毎回お金を湯水のようにつかって、怪人もいっぱい殺されちゃって、戦い方が下手だなー」と思っていた。 今は大人なので、だからこそ悪の組織なのだ、ということを知っている。的確な人材活用、効果的な投資、「世界征服」という大…

新美南吉「がちょうの たんじょうび」

あまりここにふさわしいとはいえない堅い話です。 ーーーid:rhbさんがブックマークしていた青空文庫、新美南吉「がちょうの たんじょうび」を読んだ。非常に面白く読んだのでrhbさんには感謝したい。ありがとうございます。 http://www.aozora.gr.jp/cards/0…

ゴースト

少し調子が悪くなったようなので、母の使っているハードディスクレコーダーを覗いてみた。 「ゴースト 天国からのささやき」と「ゴーストバスターズ」が隣同士に録画されていた。 一方で必死になって救済しようとしているゴーストも、次の瞬間には変なレーザ…

「水→お湯」

天変地異を表現する言い回しとして、「天が割れ、海が沸騰する」というような言い方をすることがある。海が沸騰してしまう、というのは確かにただごとではない。一瞬にして水がお湯になるのだ。これを「『水→お湯』の事態」と例えても、別にいいだろう。つま…

今日の「日食新聞」から

たまには世間の時流に乗ったヤングでミーハーな記事を書いてみたいと思う。 何やらヤングな題材はないものだろうか、と久しぶりにラジオのスイッチを入れると、世間が何やら「日食、日食」と騒がしいではないか。 日食といえば、「日食新聞」に情報が載って…

記念日なので、短歌を

07月21日は、何かの記念日なのだそうです。 記念日なんだから仕方ありませんよね。佐々木あららの短歌の中から記念日関係の作品をピックアップしてみます。整理がわるいのであれなんですが、探せばもう少しあるかも。 ●棒読みであえぐ女優の行く末に心を痛め…

童話「おさるのほし」最終回

これまでのあらすじ (うちゅうひこうしのテイラーさんは、おさるがいっぱいすんでいるほしにつきました。おさるたちは、テイラーさんがほかのほしからきたということをなかなかわかってくれません。さあ、こまったぞ! なかまのランドンさんは、おさるにの…

カニクイザル(小説)

兄がカニクイザルを買ってきた。私の大切なナナコ(推定10歳、毛ガニ)を亡きものとするためだ。 ナナコとの出会いは二週間前にさかのぼる。兄が自分の快気祝いにアメ横で奮発したものであったが、おがくずまみれで弱々しく動くナナコを見ていると、とても食…

自社ビル【がんばれググホンさんシリーズ】

google翻訳で確認守護霊の英語力が中1レベルでも、私はグーグル教徒であることを誇りに思っています*1。 参考:http://d.hatena.ne.jp/sasakiarara/20090715/1247672015 *1:この文をgoogle翻訳にかけると、後半が「I am proud to be a Muslim as well.」と表…

王様と床屋とその妻

すると、王様は床屋にこう言った。 「もし余の耳がロバの耳であることを誰かに告げたら、お前の首を刎ねてやる。もちろんお前が匿名でやってるブログにも書くのではないぞよ」 床屋はため息をつきながらこう言った。 「私のブログは私の美しい妻との変態的性…

ドミノ堂だより

彼女との東北旅行の最終日、レンタカーの返却時刻まで少し時間があったので、ちょっとだけ寄り道してドミノ大社に向かう。一度は行ってみたかった神社だ。 ここでは皆、ドミノを並べて願掛けをする。大きな望みであるほどいっぱい並べないといけない。「交通…

「Fuck you!」を日本語に訳しなさい(6文字、句読点含む)

http://translate.google.co.jp/translate_t#en|ja|Fuck%20you!%0A%0Aというわけで、「Fuck you!」は今日から「セックスを!」と翻訳することが決まりました。 私は敬虔なグーグル教徒*1ですので、これからは謹んでこの言葉を使いたいと思います。 りょうも…

ブイソラソド語礼賛

ブイソラソド語*1は、数ある言語の中でも、もっとも希有な言語の一つである。まず、研究者が非常に少ない。 googleで「ブイソラソド語」を検索してもわずか2例しかヒットしない。google:ブイソラソド語 -猫 (おそらく、読者諸姉兄がこの記事を読まれる頃に…

エア新書

エア新書なるサービス、いつの間にあったのだろう*1。便利。便利? http://airbook.jp/ 毒チワワの恐怖 それはおじいちゃんから始まった 食い逃げされるな バイトも雇うな お湯はなぜ温かいのか 止まらなくなりそうなのでやめておこう。 *1:去年のエイプリル…

都道府県バトン

id:toroleoさんよりバトンをいただいた。 「バトンお断り」のおふだをノートPCの画面に貼っていたのは過去の話、何より愛読するイカノリさんの直々のご指名とあれば、喜んで受け取らせていただきたい。……変態? 今住んでいる都道府県は? 私の住んでいる「…

ぺりぺりとはがれる僕の求愛(小説)

日射しの強い週末に野球を観ていたら、腕がこんがりと焼けた。 というわけで、先週から私はぺりぺりと剥け続けている。 私の皮膚はとても丈夫で張りがあるので、とてもきれいに剥くことができる。丁寧に丁寧にエッジを広げていけば、10センチ四方程度の皮膚…

童貞喪失記(小説)

私は高校生で、童貞だった。 美術系の専門学校に進学して、なお童貞だった。 専門学校を中退し、なお童貞だった。 私の情念は鬱屈し、なお童貞だった。 彼女をつくる人間性はなく、風俗へ行く勇気はなく、それゆえ私は永遠の童貞だった。 だから、エロ漫画を…