ねこの森へ帰る

なくした夢にもどっています

ゆめがき(2008/10/18)

また夢であの街へいった。
日に日に巨大化している。

現実とはまったくちがうがたまたま同じ名前を持つ夢の中の「信濃町」のコインロッカーのカギがポケットの中にある。今は何時だろうか。1時か、もしくは5時。
同じく夢の中の「永福町」のほうから自転車で来て、夜中、家に帰った。そこは宿屋のように部屋が多く、増改築が繰り返されたためか階段とも段差ともつかない段がやたらと多く、何階なのかもわからない。
赤いカーペット敷きだ。
布団が三つほど敷かれた部屋で立ち尽くしている。
自転車に乗るのも疲れた。
街では舛本さんの噂ばかり聞く。そんなことより、そんなことより問題は、自分の脳が縮んでいることだ。
私は現実がなんなのか認知できなくなっているのだ。

ロッカーに荷物を入れたままのような気がする。
ここは自分の家じゃない気もする。だから大声で「ママ」と叫んだ。
誰が来るというのだろうか。

夢から覚めてもしばらくはあの街にいられるようになってきた。
地図も書けそうだし、それぞれの風景の位置関係も示せそうだ。

この街は僕が死ぬときにいる街なのだ、と僕は勝手に宣言しているが、今日の夢は本当にそうなのかもと思わせる苦痛があった。

僕はきっとあのようにここがどこだかわからなくなるのだろう。理論的には、死ぬなら今だ。