ねこの森へ帰る

なくした夢にもどっています

いのちくん


射精ボーイでおなじみの村上隆作品(2004年発表)。これは確かにいいアート。


 ★CMをアートとして提出したことで「現代日本っぽさ」を作品化できている
 ★「いのちくん」がどうにもキモいが、たれぱんだだって流行の外からよく見れば十分キモいわけで、今の日本の「流行」「キャラブーム」などの異常性をうまく可視化できている
 ★この動画をネットに流す、というやり方も含めて「作品」。
 ★というか、この動画を観てブログにアップして「きめぇ」とかコメントする観客も含めて「作品」。


というわけで、アートに参加する意味で、いや、アートを完成させる意味で、ブログに記事を書いてみました。きめぇ! きめぇ!



(蛇足)おそらく村上さんはアーティストにしては頭が先行しすぎるタイプの性格だ。CMをアート作品にしちゃうのは「キャンベル・スープ」を意識しているだろう。Youtubeなり(今ならニコニコなり)2chの「口コミ」がアートの「スキャンダル性」を担う装置になり得るのでは、という「気づき」の意図も強く感じる。そういう隅々まで頭で考えすぎてる作品なのがむしろ気になってしまうけれど、まあたいていの鑑賞者にはそこまで伝わってないんだからいいか。そんなんじゃ「あざとい」とは言えないよね。