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ねこの森へ帰る

なくした夢にもどっています

あ、この原稿もうちょっと面白く書けたな……

「真性」というのがなんだかわからないでいる。もちろんAVタイトルの話だ。

AVタイトルにはやたらと「真性」がつく。「真性中出し」「真性M女」「真性潮吹き大乱交」「真性痴女」「真性淫乱素人妻」。アマゾンで「真性」と打てば無尽蔵に出てくる。

AVと真性包茎以外であまり「真性」という言葉を目にしない。調べてみると、「真性半導体」「真性粘菌」「真性カブトムシ族」など、工学・医学・生物学方面でいろいろ使われてはいるようだ。だが、私にはもうすべてAVのタイトルにしか見えない。「真性カブトムシ族*1」だってさ。ぷっ、えろーい。

しかし、「真性中出し」までいくと「真性」という言葉の使い方として正しくないのではないか。どうやらAV業界では「嘘」に対する反意語として用いられているようだ。嘘や擬似的行為が日常的な業界であるが故に、わざわざ「本当の」と称するための語彙が多く必要なのだろう。しかし「嘘の」「疑似」に対する反意語は「本当の」「真の」であって、「真性」は「仮性の」「一過性の」「不純物のある」などに対応する語であろう。だからこそ「M女」「痴女」ぐらいなら成立する(つまり、この人は、一時的に痴女的精神状態になったわけではなく、永続的に純粋に痴女である人なのだ)。しかし中出しは一過性にしようが不純物があろうが中出しである。そもそも「真性」という言葉は状態や性質にしかつくことはできず、「中出し」は「行為」である。

あと、この原稿を書いている折、「真性」なる天台宗の高僧がいることを知った。気の毒、という言葉以外思いつかない。

*1:ちなみに、「真性カブトムシ族」は「立派な角を持つカブトムシ」なのだそうだ。ぷっ、えろーい。