「誰でも必ず○○できる13の方法」が誰でも必ず書ける13の方法
・13個の項目で書く
「13の方法」だったら必ず13項目書きましょう。読者は間違いを探すのが大好きです。「1024の方法と言ってるのに1023項目しかないのはなぜですか?」とかメールしてくる奴は必ずいます。数も数えられない人間の言っていることなんて信じるわけにはいきませんからね。
・「これなら自分にもできるかも」と思えることを1番目に入れる
少しでも敷居が高いと読者はすぐ読むのをやめます。「これはいくらなんでも当たり前過ぎるんじゃないのか」というような、誰でも実行できそうな項目から堂々と書き始めましょう。「当たり前過ぎて意外だ」と良心的に受け止めてくれる人がいないとも限らないし。
・「飴とムチ」の法則
厳しいことを続けて言ったら甘く。甘いことを続けて言ったら厳しく書きます。
「ダイエットを成功させる13の方法」だったら、
・「食べるな!」
・「運動しろ!」
・「がんばった自分にご褒美をあげよう」
の順に。
「宇宙人と握手する13の方法」なら
・「夜の原っぱに出てみよう」
・「強く願おう」
・「NASAに就職するだけの英語力は必須」
の順に。
・それっぽい名前の法則を入れてみる
法則の名前をつけてみると、今思いついたことを適当に書いただけでも、読者はなんとなく信じます。大丈夫、厳密に検証してくれるほど読者はあなたの文章を真剣に読んではいません。
・実現がなかなか難しいテーマで
テーマは何でもいいというわけではありません。読者が「そうは言ってもなかなか難しいんだよな……」と思っているテーマを見つけることが大切です。
×「東京から宇都宮まで行くための13の方法」
○「理想の女性と結婚できる13の方法」
・実現が難しすぎないテーマで
無理のあるライフハックにはひどいトラックバックがつきます。はてなの場合だと「これはひどい」のタグとともに100字たっぷり使った辛辣なブクマがつくことになります。これを読むであろう読者の能力や容姿を判断し、少しは実現できそうなテーマを選びましょう。
×「理想の女性と結婚できる13の方法」
○「たった100字でブログ作者を戦慄させる13の方法」
・正反対のことを言っているような2項目を入れる
一見正反対のことをいっている項目のペアを入れると、なんとなく「頭のいい人が品のいい冗談を言っている」みたいに聞こえます。
・みんなが気になっているテーマで
×「アメリカンフットボールの渋いプレー13」
×「メタセコイアを枯らさない13の方法」
・身近なテーマで
×「国連総会の一般討論演説で喝采を浴びるための13の方法」
×「火星探査の際に気をつけたいこと13」
・後半は、平凡な内容を短く、立て続けに
半分ぐらい読み進めると読者のモティベーションはずいぶん下がってきます。書いている方もなんだか同じようなことを繰り返し説教しているような嫌な気分になります。お互いの利害が一致したので、後半の数個は箇条書きで無造作に書き流してみましょう。「お茶を濁す」。いい日本語です。
・最後の1個は、ど正論を書く
さあ、いよいよラストに近づいてきました。最後の一つは重要です。どうせこの手の記事の内容を律儀に全部実践する奴なんていないんですから、最後には糞の役にも立たないど正論を書いて成功者をきどりましょう。さあ、準備はいいですか?
・人に読んでもらえやすい13項目を!
読者を納得させるような項目構成さえすれば、読者からの評価は必ず上がるでしょう。大切なのは読者の立場になって項目全体を見直しながら書くことです。平和を愛し、お年寄りは大切にしましょう。
いかがでしょうか。みなさんもぜひ、おざなりなライフハックでアクセス向上を狙っている奴らの仲間入りを目指してみてはいかがでしょうか。あ、そうそう、説得力を上げるために最後に英語記事へのリンクをつけておくのも忘れずに。
(詳細については以下を参照して欲しい:"Preacher dies in goat accident"(英語記事))