ねこの森へ帰る

なくした夢にもどっています

昔の日記から

おととしの5月に書いた日記ですが、読み返してみたら詩のようなたたずまいをしていたので、ここに掲載しておきます。

    • -


メイデイ!メイデイ!(5月のあいさつ)

みなさん、どんなゴールデン?
こんなゴールデンでありますように!
http://images.google.co.jp/images?q=%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3


ベススメルトヌイフ!


先月末に思い出せなかった名前がさきほど口をついて出てきたのです。
必要な言葉は必要なときには出てこないものですね。
ベススメルトヌイフが必要な言葉であったかどうかはさておき。

ベススメルトヌイフはロシア語で「不死身」って意味なんだそうです。
不死身さん。
富士見さん?
不死身さん。


あ、日記を書かねば。日常の記録こそが日記。


ジムに行ってます。
ジムにほぼ毎日通っていると、
ジムが混む日とすいている日とがあるのに気づきます。

金曜がすいてます。
連休前はちょっと混みます。

世の人がみんなで遊んでいるような日にはジムはすくのです。
というわけで、今日はがらがらです。
連休中にジムに来る人は孤独なのだろうかと、
僕は少し心配しながら孤独に動作を反復しています。
それぞれ同じことを考えながら、
それぞれの反復動作をします。
ときどき目が合うと、憐憫の交換に耐えられない感じに
どちらからともなく目をそらします。
それが、連休中のジムです。

でも、すいてるプールで泳ぐのは気持ちがいいですね。
水もきれいだし、ぶつからないし。
もう少しで念願のあざらしになれそうです。あとはきっかけ待ちですね。
泳ぐのがじゅうぶん上手くなると、
ある朝、ジャイアントケルプの精が迎えに来るのです。
ぬるぬるした昆布状の手のひらで鼻の頭をなでると、
鼻から髭が生えてきて、あっという間に僕はあざらしになって太平洋を泳いでいる、
そういう段取りです。

背泳ぎのときの左腕の回し方がもう少し修正できたら、
いいあざらしになれるような気がしています。

あざらしなら贅沢はいいません。ゴマフでもタテゴトでもアゴヒゲでもいいです。
ゾウは……ちょっと悩むところですが、でも、セイウチにされるよりは
よっぽどいい。イルカもごめんこうむる。


ああいけない、日記だった。事実を客観的に書くこと。書くこと。


はなまるうどんの半熟たまご天が食べたくてたまりません。
伊集院光が耳元でそんなことを口走っていたので、感染。
テレビのラーメンランキング観ててラーメン食いたくなる人の
単純さをもう笑えません。

あ、そうそう、伊集院光のラジオに投稿された話の中で、
「ヒーリング・バケツ」の話の神々しさは、教訓的。

 小学校2年生の頃,僕の家には未使用の巨大な水色の,蓋付きのポリバケツがありました.
 ポリバケツの中に入って内側から見ると,外の光がポリバケツを少し通り抜けるので,なんか中は「水色の世界」になって凄く綺麗だ.
 僕はこのポリバケツを「ヒーリング・バケツ」と名づけ,
「あー,今日はちょっと疲れたから,ヒーリング・バケツに入らなきゃ」
というような使い方をしていました.

 最初は遊びだったのですが,そうしている内にヒーリング・バケツ無しでは生きられない体になってしまい,毎日けっこうな時間をヒーリング・バケツに費やしていました.
 それと途中から,
「ヒーリング・バケツには,全裸で入るとヒーリング・エネルギーが直接皮膚に浸透するので,服を着たままよりもより効くのです」
とかいうことになっていきました.

 ある日,微熱が出て,母に薬を飲むように言われたときも,
「大丈夫,大丈夫,ヒーリング・バケツ行ってくるから」
と答えてしまい,ヒーリング・バケツの存在をそこで知った母に,
「あなた死ぬから!」
と禁止令を出されてしまいました.

 暫くは禁止令を無視して使用はしていましたが,成長と共に体がバケツに入りきれなくなり,次第に僕のヒーリング・バケツ熱は冷めていきましたとさ.

今の僕に本当に必要なものはヒーリング・バケツなのかもしれないな、と、真剣に思います。


ああ、また今日も日記にならなかった。
最後にもう一度。


ベススメルトヌイフ!



これが最後の日記になりませんように。(いつもこう結ぶことにした)