電書ショップ一日店長をします。
告知ばかりですみません。
11月14日(日)、また「電書フリマ」に出ます。
こどものもうそうblog | 「電書フリマZ&トークショー」
今回の舞台は新宿ネイキッドロフトです。これまでとは違って、6軒の「電書セレクトショップ」が、それぞれのテーマに沿って厳選した電書を売る、というイベントです。
佐々木あらら、どういうわけか、そこで一日ショップ店長をやることになりました。米光さんありがとう。
軒を並べる電書ショップは、
■コミックうめ
マンガ家うめ(『大東京トイボックス』等)セレクションのマンガショップ
なんとあの作品が! 驚愕の作品から、Appleにリジェクトされた幻の新作マンガまで!
■パブー出張店
WEB上の電子書籍サイトのパブーがリアルな対面販売に出張。
■写真集佐藤類店
前回の電書フリマで、写真集はそうとう電書向きだと気づいた!
素敵な写真集を楽しんでください。
■電書部
電書フリマで販売した64種類の電書からセレクトして販売。
新作「新・混沌の館にて」「電書部技術班シーズン2」「電子書籍宣言2」を予定。
■ショップ米光
「電書フリマへの道」「BOOK Review集1」「電書米光1号:電書の未来」を予定しています。
『誰でも作れる電子書籍』もよろしく。
などなど、7月の「第1回電書フリマ」で売り上げがよかったところをグワッと拡大しててんこもりにした感じの安心チョイス。これは掘り出し物の電子本がいっぱい手に入りそうな予感がします。
で、問題の「ショップ・佐々木あらら」ですが、ショップのテーマは、うんうんと考えて、これで行くことにしました。
「字が すくない ほん」
実は佐々木あららは幼少期に活字中毒をこじらせた結果、別の意味の活字中毒を患いまして、大量の活字を摂取すると体調が悪くなる体質に生まれ変わってしまいました。なので、日常、びっくりするほど本を読みません。電書だ電書だと大騒ぎしてはおりますが、なんというか
「字、いっぱいよむの、やだ」
というのが正直なところなのです。お恥ずかしい。
僕が小説や批評ではなく短歌ばかりやっている理由の3割ぐらいが、まあ、それです。「短歌、字、すくない。うほうほ」。お恥ずかしい。重ね重ね。
というわけで、今回の佐々木あららは、短歌を中心に、「僕でも読めるくらい活字情報がうっすーい電書」というのをテーマに揃えることにしました。
電書部のこれまでのラインナップは、僕にはまだ字が多すぎたので、ほとんど今回のために僕がプロデュースしました。というと何やらかっこいいですが、才能があってついでにとびきり親切な知人たちに「おもしろいの、一丁」とお願いしてみただけです。
ラインナップはこんな感じ。
・『阿佐ヶ谷ドクメンタ』青木麦生
街のいたるところに短歌を貼り付けるゲリラパフォーマンスを展開する孤高のアーティスト青木麦生の新作パフォーマンス写真集。
・『俳句ホステス』石原ユキオ
こんな雑な本見たことない! 俳句・俳句未満の言葉・短歌が渾然とした落書き入り電書。
巻末特別付録に伝説のボツ原稿「俳句オナニー講座」収録。
・『@nyatsukoーヨエコの最後のライブで一緒に抱き合って泣いた着物美女は誰だったんだろうか。ー』ニャツコ
どこにでもいる人のツイッターのつぶやきも再構成すれば電書詩集に。
電書部でしか出せない、ツイッター実験本。
・『ぬかるみ』伊勢谷小枝子
iPad,iPhone版だと文字がぬかるむアニメーションが! 世界初「ちょっとだけ動く歌集」。
現在鋭意制作中。時期が近づいてきたらそれぞれのもう少し詳しい中身をお教えできるかと思います。まだ言えないことばかりだけど、どれもこれも、ぐっとくる本になりそう。現在、作者・デザイナー・写真家・そして電書部技術班、多くの有能な人たちのエネルギーが呪いのように煮詰められている段階です。そして僕は上澄みの甘い汁を吸う。
あ、そうそう、ついでながら告知しておきますと、佐々木あららも『モテる体位』につぐ第2歌集を出します。タイトル決まりました。
『モテる死因』(短歌/佐々木あらら・画/山下以登)
でございます。前作のスタイルを継承し、新作短歌もあの名作も詰め込んだ42首。ついでと言っちゃあなんでございますが、こちらのほうもよろしくお願いいたします。最近とみに仕事が増えている売れっ子イラストレーター山下以登女史が、現在、死ぬ気になってイラストを描いてくれています。こちらが間に合うのかどうかが、実は今回最大の見ものでございます。
では。続報を待たれよ。
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(電書フリマZ、現時点での仮の全貌)
11月14日(日)「電書フリマZ&トークショー」@新宿ネイキッドロフト
第一部:電書フリマZ
OPEN12:00/START12:30
第二部:電書トークショー
OPEN17:00 / START18:00
第一部「電書フリマZ」
電書を販売する7ショップが集合して、それぞれの個性をいかしセレクトした電書を販売。
マンガ、短歌、グラフィカルな雑誌、テキスト、写真集、さまざまな電書の可能性を感じることができると思います。
ショップが突然イベントを発生させる可能性も!
第二部「電書トークショー」
マンガ家うめ、歌人佐々木あらら、電書部部長畑菜穂子、写真家佐藤類、パブーの吉田健吾、ゲーム作家米光一成。
実際に電書を作り販売した、さまざまなジャンルのメンバーが、実践的な電書の未来を語る!
電子書籍の新しい可能性。出版、コミュニケーション、印刷、本、コミュニティの明るい未来を予測/予言するトークショー。
「電書フリマZ」は入場フリー(1drinkよろしく)。
「電書トークショー」は入場料1500円ぐらいを予定。