ねこの森へ帰る

なくした夢にもどっています

「きーっコンテンツ」を楽しむための草稿

「日本ビルハルツマンソンズ」ってバンド名はどうだろう。住血吸虫つながり。

(参考)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8F%E8%A1%80%E5%90%B8%E8%99%AB%E7%97%87

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はてなもそうだけれど、「yahoo! 知恵袋」とか「教えて!goo」とか、人力なんちゃら系のページは読むと「きーっ」てなるね。質問者にもきーってなるし、回答者にもきーってなる。
「臭い物は嗅げ」をモットーとしている私は、よせばいいのにそういうのを読みふけってしまって、朝から一日きーってなったままでいたりする。健康に悪いものほどやみつきになっちゃうから困る。
今日はそんな「きーっコンテンツ」の味わい方をメモしておきます。


まず初心者向けの「きーっ」は、回答者編。
「それくらい自分で調べればわかることです」
みたいな回答にきーってしてください。困ってる人を突っぱねるサディスティックな感じがたまりません。教育的姿勢はわかりますが「誰もお前の教育なんか求めちゃいねえし」というのに気づける教育を欠いて育ってしまったのでしょう。残念でいいです。
「そちらの環境を書いてくれなければ答えようがありません」
みたいなのも、まあ、わかるんだけど、言い方がチャーミング過ぎます。「まず、そちらの環境をお教えください。OSはなんですか?……」とかで済むことなのに「答えようがありません」って付加するトゲが味わい深い。答えようがないなら答えなきゃいい、そんな無粋な意見を持ってしまう私をお許し下さい。「回答欄には何でもいいから書いておかないと点数が入らない」という受験教育を受けてきた方なのでしょうけれど「ここはウェブサイトでお前の解答用紙じゃねえ!」と叫びたくもなります。


中級者向けの「きーっ」は、質問者のほうでしょうか。
「A国って、やっぱり最低ですよね」
的な質問が結構多いんですけれど、結局、質問者が「ベストアンサー」に認めるのは、「その通り!」的な自分の意見の全肯定の回答、っていうところに「きーっ」が満ちてます。要するに、質問の形をした意見表明なんですね。ウェブサービスなんてある程度はユーザの裁量で利用していけばいいわけで、意見表明でも友達作りでもなんでもすればいいんですけど、自分の思想的偏りにまったく無自覚で「自分はフェアな人間で、あくまで中立の立場で質問しているんだ」と信じ込んじゃってる質問者がいたりするので、楽しくきーってできて幸せです。


上級者向けの「きーっ」は、少しややこしくて、皆様にこの楽しみ方を共感してもらえるか自信がありません。「非常に丁寧なやりとりで質問者・回答者双方が大いに満足しているのだが、実はその答えは間違いで、ぶっきらぼうな一行回答のほうが正解」というページを見たとき、なんとかしようにも、質問日時のところを見ると「2005年3月」とかだったりして、「手遅れか……」っていう「きーっ」なのですが……。
なんか、風説の流布ってこういうことなんだ、というのを神様視点で見てしまったような、淡い絶望感を楽しむことができます。


どうでしょうか、「きーっコンテンツ」は楽しめそうでしょうか。どうか、あなたのPCをたたき壊さないように気をつけて、お楽しみ下さい。