ねこの森へ帰る

なくした夢にもどっています

いぬざる10首

むらさきの恋を離れて青春はやさしいお茶に隠されている
街じゅうのテトラポッドをよんでいる夢にまで見た沼を数えて
ほほえみは季節の果実 真っ暗な積み木遊びをあざむく心
静かなる渦を残した人生は夏の獣のように流氷
金色の虹の向こうの影になり草食獣を見つめ続ける
まなざしを見ないで暗い残像の底で苦しい密林だった
まっすぐな映画のような雲を待つ太陽風に引きこまれそう
はるかなる遺書を数えて睡蓮は雪の秘密を語る混沌
僕だけの影を見ているまなざしは老いたひかりにみえる虚無僧
永遠のやがてかなしき花を食う肩胛骨を大切にする

(Created by Sizzle Hoshino, aka Inu-Zaru)    

広告を非表示にする